断熱等級6(0.3〜0.35W/㎡K)
外国人実習生のための社員寮である。将来は家族向けの共同住宅や事務所などへの用途変更に対応できる設計とした。カーボンニュートラルを見据えて木造を選択。パッシブハウス基準を満たすことで高い省エネ性能を実現した。使用木材の68%が地元産材で、木材輸送エネルギー削減と地産地消を実現している。また、新しい試みとして、地域の東濃桧を使った在来木造軸組構法(金物工法)を木造大型パネルで施工した。建築業界の課題である工期短縮や品質向上のほか、大工の高齢化・人手不足問題への1つの解答でもある。上棟に合わせて「大型パネル施工見学会・セミナー」を開催。次世代の工法を広める活動にも挑戦した。
設計 | 鎌倉寿建築設計室 |
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施工 | 楽園住宅 |
所在地 | 岐阜県恵那市(5地域) |
家族構成 | 9住戸(1戸3人想定) |
敷地面積 | 1515.40㎡(458.40坪) |
延床面積 | 690.09㎡(208.75坪) |
竣工年月 | 2022年7月 |
断熱性能(UA値) | 等級6(0.3〜0.35W/㎡K)※各住戸 |
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日射取得(ηA値) | 冷房期ー 暖房期0.2〜0.3 |
気密性能(C値) | 0.2㎠/㎡ |
屋根・天井 | 「ネオマフォーム」(旭化成建材)200mm |
外壁 | 「ネオマフォーム」(旭化成建材)190mm |
床・基礎 | 「ネオマフォーム」(旭化成建材)160mm |
窓 | 木製窓「smartwin」 |
暖房設備 | 壁掛けエアコン2.2kW |
冷房設備 | 壁掛けエアコン2.2kW |
給湯設備 | エコキュート460L |
換気設備 | 全熱交換型第1種換気「LWZ-130J」(日本スティーベル) |
創エネ設備 | 太陽光発電11.22kW |
耐震性能 | 等級3(許容応力度計算) |
その他 | 木造大型パネル工法 |
外国の方が日本の家に住むと必ず訴えるのが「冬、家の中が寒くてたまらない」ということです。この作品が建つ岐阜県恵那市は冷え込むエリアですが、その地域で世界最高レベルの省エネ性を確保する非常に素晴らしいプロジェクトになりました。地元のヒノキを使った大型パネルの導入など生産性と品質の向上にもチャレンジしています。このようなプロジェクトを多くの方に知っていただき、誰もが健康で安心して暮らせる家が広がっていくことを祈っています。